ARTSAT×SIAFラボ 第1回 公開実験レポート

2016.09.10

こんにちは、バンドメンバーの宮井です。
先週の9月2日、モエレ沼公園でARTSAT×SIAFラボ第一回公開実験を実施しましたので、当日の様子をレポートしたいと思います。

今回行ったのは、《Sculpture to be Seen from Space, Improvisation to be Heard from Space. 宇宙から見える彫刻 宇宙から聞こえる即興演奏》という作品の映像と音の無線による通信の実験です。

こちらが作品のイメージ図。

ARTSAT×SIAFラボ 作品イメージ図
ARTSAT×SIAFラボ 作品イメージ図  © 川成 由

この図中の「リアルタイム映像+音響」の部分が今回の実験内容の部分です。
今回は気球は放球せず(飛ばしてしまうと開発した機器も飛んでいくので)、繋いだ状態で通信実験を行います。

まずは前日、気球を膨らませてみるところからスタート。
気球は視察先で教えていただいたラジオゾンデと同じものを使用。ゴム製で柔らかく風が吹くと変形してしまいます。
心配していた通り、風が問題に。人間には微風でも気球にはかなり影響があります。

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地上すれすれになったり浮き上がったりを繰り返します。このため、本番同様の山頂での実験ではなく、ふもとでの開催が現実的かも、などと検討しつつ準備。「公開実験」ということで、失敗もありうる、とわかってはいても、やはりみなさんに観ていただくので安全性、実現性など様々な角度から検討しながら準備作業を進めます。係留と放球は全然違うというのが実践してみてわかります。係留、難しい…。

そして迎えた当日の天候は晴れ。前日から準備を進めていたアーティスト、スタッフはすっかり日焼けしてしまいました。

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こちらが今回のアーティストです。向かって左からARTSAT×SIAFラボ リーダーの久保田晃弘さん、SIAFラボの小町谷圭さん(プロジェクトマネージャー)、金井謙一さん、船戸大輔さん、石田勝也さん、そしてARTSATの橋本論さんです。

プロジェクトの説明を行った後、最高に晴れていて、最高に暑くなってしまった(・・・)アトリウムへ移動。館内では主に音声の無線通信の実験と、今回の作品で重要な役割を果たす「ライブコーディング」がどういったものか実演しつつ説明を行います。

モジュールを気球に結びつけて、アトリウム上空へ!

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館内が暑い上に、実際の打ち上げ時のように発砲スチロール製のケースに入れたため、モジュールが熱を持ちすぎ、通信が途切れてしまう場面も。しかしなが ら、遠隔での通信には成功しました。

ちなみに、下の画像のディスプレイに映っているのはライブコーディングの様子。久保田さんによるとライブコーディング は、楽器を弾く手を演奏者が全てみせているようにPCのコードを打つ姿を全て見せようという精神から生まれた物だそう。
(ライブコーディングを詳しく知りたい方、自分でもやってみたいという方は9/22にSIAFラボプレゼンツでこんな*ワークショップもありますよ)

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その後、屋外へ移動して映像の無線通信の実験開始。

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風の影響で暴れるのを防ぐため、2本のロープでそろそろと上げていきます。
実際に屋外で機器を載せて気球を上げるのは、これがはじめてです。
壊れたらどうしよう・・・などと、今振り返ると思いますが、その時はちっとも頭に浮かばず、青空に白い気球という清々しい光景をただただ見上げるばかり。

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前日よりも風が無く、高く打ち上がりました。

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地上ではディスプレイを通して、遊具エリアの上空からの眺めを見ることに成功。

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そして、気球も割れることなく、モジュールもキャッチ!
全体で1時間の公開実験を無事終了しました。

なお、当日の様子はUSTREAMのアーカイブとして、
プロジェクトの特設ウェブサイトからご覧頂けます。
http://space-moere.org/

この作品の実現にあたっては、技術開発が欠かせません。
このプロセスを公開していくことで、作品について親しみを持ち、内容を理解していただけるように、更には芸術祭に向けて一緒に楽しんでいただけるように、また公開実験やワークショップを開催していきます。

次の公開実験もどうぞお楽しみに!

写真:門間友佑

※公開実験にあたっては周辺空港や自衛隊、札幌市の公園の所管部局、公園管理事務所など様々な機関と調整を重ねて、実施しております。通常は公園内での凧揚げ等の打ち上げは禁止ですので、ご注意ください。

宮井 和美
宮井 和美
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