記者説明会とDOMMUNE!@東京 ご報告します!

2017.01.12

みなさま、あけましておめでとうございます。企画メンバーでキュレーターの藪前知子です。今年はいよいよSIAF2017の年。このまま全力で8月の開催まで突っ走りますので、どうぞよろしくお願いいたします!
ちょっと前のことになってしまいましたが、年末の12月21日、東京のプレスに対して初めての札幌国際芸術祭2017記者説明会を、渋谷にあるRed Bull Studios Tokyo Hall で行いました。8月に札幌で行った発表に続いて参加作家の方々も追加され、全国のプレスの方々にも、SIAF2017の、ほかの芸術祭とはひと味違うユニークさをお伝えできたのではないかと思います。
特に盛り上がったのは、岸野雄一さん、宇川直宏さんのお二人をお迎えした第2部。登壇されてるからすでにバレバレ状態で、お二人の参加をアナウンスするというアレな展開になってしまいましたが、そんな感じのリラックスした雰囲気での大友さんも交えたお三方の掛け合いが面白すぎて、終わってからある記者の方に、「こんなに笑った記者会見ははじめて」なんて言っていただけたりもしました(喜んでいいのやら…)。
それはともかくとして、笑いの中にもいくつも重要なお話を聞くこともできました。岸野さんには、2月の「さっぽろ雪まつり」で「トット商店街」と題した大雪像を舞台にした公演をしていただきます。トットとはもちろん黒柳徹子さん。巨大トットちゃんが商店街にドカンとテレビを届ける、度肝を抜かれる斬新な雪像プランも発表されました。岸野さんのイメージの根底にあるのは、人々が街頭で集まってみんなで一つの画面を眺めていた、テレビ黎明期の時代。メディアとは何か、それがどのようにして人と人とを繋げてきたのかを、数々の試みを通して問いかけてきた岸野さんならではの作品になりそうです。

画:梅村昇史

続いて、岸野さんのお話に「ヤバイ!! 繋がってる!」と大反応しながら話しはじめた宇川さん。街頭テレビ時代から人々を繋いできたメディアの最終形態が、彼のライフワークであり自身の「現在美術」作品として、2010年より月曜から木曜まで毎日続けられているネット配信番組「DOMMUNE」に実現されているのだということを、メディア史をたどる膨大なイメージの連鎖とともに駆け足でお話しくださいました。「DOMMUNE」が「Commune」の次の形として、頭文字のCを次のDに変えて名付けられたというのは周知の通りです。SIAF2017では、スタジオを札幌に移して発信し、日本を代表する現代美術のアーティストたちが、セルフライフヒストリーを語る「DOMMUNE」の録画映像とともに作品を展示する新しい形の展覧会「THE 100 JAPANESE CONTEMPORARY ARTISTS」の第5弾札幌バージョンを展開します。どなたが登場するかは、お楽しみに!
「芸術祭ってなんだ?」という大友さんの問いかけから、人と人を繋ぐメディアとは何か、というもう一段深いサブテーマが浮かび上がってきた今回の記者会見。札幌のシアターキノの中島洋さんの発案で、「遠くへ行きたい」をはじめとする数々の優れたテレビ番組を手がけてこられた今野勉さんの参加も発表されました。SIAF2017は、音楽と美術のあいだ、といったアウトプットの形の話だけではなくて、人が人に何かを伝えたい、共有したいという、その希いそのものの秘密に迫るものになって行きそうです。

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2016年12月21日DOMMUNE「札幌国際芸術祭2017超速報!!!!!!!」

その後、夜からは場所を移して、DOMMUNE の第一部をSIAF2017スペシャルとして配信していただきました。岸野さん、宇川さんに加えて参加作家でもあるテニスコーツをゲストにお迎えして、あっという間の2時間でした。宇川さんが昼間の続きで、「final media DOMMUNEとは何か」をカメラの背後から「DOMMUNE」の中で熱く語りまくる、それだけでも神回だったのではと思いますが、折々に挟まれる大友さんとテニスコーツとの素晴らしいセッションからも、各参加作家が言葉を介さずとも共鳴しあうような、SIAF2017全体に流れる空気を感じていただけたのではと思います。
以上、ご報告でした。それでは、今年もどうぞ、SIAF2017をどうぞよろしくお願いします!

藪前 知子
藪前 知子
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